三現主義総合特集
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米国でも、行商人やよろず屋ではない、近代小売業の形をとって出現したのは百貨店がいちばん古いのです。それは1860年ごろのことですが、工業化が進み、人口の都市集中化現象を背景に百貨店が生まれ、その後大きく発展します。もっとも百貨店の起源は米国ではなく、パリでフランス人ブーシコが「ボン・マルシェ」という名の店で成功を収め、その方式が米国に導入されて発展したというのが通説です。初期の米国の百貨店はワナメーカー、デイトン、メーシー、マーシャル・フィールドといった店があります。これらの百貨店は当時の革新的販売方法である値引きせず正札どおり売る正札販売、現金販売、返品自由といった方式に加えて、多種類で豊富な品ぞろえと、ワン・ストップ・ショッピング(一ヵ所で多様な買い物が済むこと)機能を持ち、それまでの小売業を圧倒していきます。低マージン・高回転による低価格の実現というのも優れた特徴で、1900年ごろまでに黄金時代を築きます。